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  • 2014.03.05 Wednesday
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AneCan7月号 ワールドカップ開催国・南ア

   AneCan7月号が発売されました。今回は、ワールドカップが開催される南アフリカについてです。大陸ごとの持ち回りで開催されるワールドカップが、はじめてアフリカにやってきました。50カ国以上あるアフリカのなかで、南アが選ばれた背景には、何があるのでしょうか。


  最大の理由は、その経済力にあります。2008年のGDPで、南アはアフリカ大陸全体の18パーセント、サハラ以南アフリカの28パーセントを占めます。他のアフリカ諸国の経済も徐々に成長しているため、その比率は少しずつ低下していますが、南アがアフリカナンバーワンの地域大国であることは、衆目の一致するところです。ダイヤモンドや金などの鉱物資源だけでなく、南アはアフリカ有数の工業国です。19世紀から多くのイギリス人やオランダ人が入植したこと、さらにアパルトヘイト体制のもとで世界中から孤立したことが、逆に南アの工業化を促す一因になりました。


(出所)World Bank, World DataBank データベースより作成。

  ただ、南アが開催地に選ばれたのは、経済力だけが理由でもないようです。最初の段階で開催地に名乗りをあげたのは、南アのほかには、エジプト、モロッコ、チュニジア、リビアの4カ国。比較的豊かな北アフリカに集中しています。しかし、地中海沿岸の北アフリカは中東にも属する地域です。今回の南ア大会でもアル・カイーダと連携するテロ組織「イスラーム・マグレブ諸国のアル・カイーダ」がテロ予告をしています。数多くの欧米諸国が参加するだけでなく、国際的な関心が集まりやすいワールドカップは、イスラーム・テロ組織にとって、格好の標的です。北アフリカで行われていた場合、テロの懸念はさらに大きくなるため、これがFIFAにおける各国の投票行動に影響を及ぼしたと考えられます。


  それに加えて、アフリカ内部の勢力バランスもあります。北アフリカは地理的にはアフリカですが、社会的・文化的には中東の要素が色濃い地域で、アラブ系が中心の国がほとんどです。つまり、アフリカとはいっても、北アフリカはサハラ以南アフリカと大きく異なる社会なのです。そのため、いわゆるアフリカの国々の間で、アフリカ初のワールドカップ開催の栄誉を、北アフリカでなくサハラ以南アフリカの南アにと考えたとしても、不思議ではありません。


  これらに鑑みれば、南アが選ばれたのは至極順当であったといえます。しかし、それが開催の成功を保証するものでないことは、言うまでもありません。治安の悪さや、電力・道路などインフラ整備の遅れも深刻です。オリンピックを開催した中国の場合、最終的には政府の強権を発動することで、強引にでも国民を動員することが可能でしたが、南アは少なくとも民主的な政治体制をもつ国であり、強権発動には限界があります。また、政府の能力という点でも、アフリカ諸国は中国に遠く及びません。最大の地域大国南アでのワールドカップ開催は、アフリカにおいて今後国際的イベントを開催するかいなかの試金石になるのです。


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