スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 2014.03.05 Wednesday
  • -
  • -
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

AneCan4月号 都市鉱山のゆくえ

  週の初め、『AneCan』4月号が発売されました。今回のテーマは「都市鉱山」について。廃棄されたりして活用されていない家電製品や自動車などに含まれる金属資源を再利用するアイデアのことです。知られているように日本には天然資源が乏しいのですが、物質・材料研究機構によれば、例えばでは世界の地下埋蔵量の約16パーセントにあたる約6800トンが再利用されない金属資源として眠っているそうです。金だけでなく、銀や錫、さらにタンタルやインチウムなどのレアメタルも世界の地下埋蔵量の10パーセント以上が国内にあると推定されています。



  市鉱山という言葉が広く知られるようになったのは2008年頃からですが、折からの資源価格高騰もあって、大きな関心を集めています。今年1月には、やはり物質・材料研究機構が携帯電話から金属資源を選り分ける機械の開発に成功しました。これで、今まで手作業に頼っていた解体・分別が一気にスピードアップすることでしょう。さらに、今月2日にはレアメタルのコバルトを抽出する手法を確認しました。このように、都市鉱山のアイデアを具体化する技術の進歩は日進月歩の様相を呈しています。しかし、気になるのは家電製品や自動車などの回収体制の不備です。



  えば、家電製品のリサイクル費用は廃棄段階で支払う、というのが日本のスタイルです。しかし、これが山林などでの不法投棄の温床になっていることは、以前から指摘されていました。にもかかわらず、ヨーロッパのように購入段階で処理費用を上乗せする仕組みを導入しないのは、売り上げの下落を心配する家電業界からの要望を歴代政権が反映させた結果です。確実な回収システムを構築しない限り、解体・分別の機械がいくら高性能でも、無用の長物となることは確実です。



  とは都市鉱山に限りません。ペットボトルの分別回収にしても、回収したはいいが処理工場の不足から再利用されないまま保管され、その費用負担から自治体が高く買い取る中国の業者に売却することも稀ではありません。しかし、金融危機以降はそれすらも危うくなり、港などで大量のペットボトルが野積みされているといわれます。再利用されなければ、分別回収することの意義はゼロに近づくといえるでしょう。



  前、「日本は技術力で課題に対応する傾向がある」と指摘しました。金属資源やペットボトルの再利用は、まさにその典型です。資源を再利用するのための技術力が重要であることはもちろんです。しかし、それを活かすための社会的な仕組みの整備が遅れがちな点において、それこそ「宝の持ち腐れ」という言葉が当てはまってしまいます。技術力やエンジニアを活かす社会的エンジニアの育成が急務だと主張する所以です。


スポンサーサイト

  • 2014.03.05 Wednesday
  • -
  • 00:56
  • -
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

iPad用の電子書籍アプリを作りました![佐門准教授と12人の哲学者]


公式サイト

カレンダー

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< April 2017 >>

最新エントリー

カテゴリー

アーカイブ

プロフィール

search this site.

sponsored links

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM